借金の支払いをすることができず、やむを得ず自己破産を検討しているものの親族やご友人に知られてしまうことで肩身の狭い思いをしたくない方は多いと思います。
しかしながら、自己破産をしたことを調べる媒体は限られており、通常は借金問題に関係しない親族・友人が知られることなく終了いたします。
まず、自己破産の手続きをすると、「官報」に掲載されます。
おそらく多くの人は「官報」という言葉すら聞いたことがないと思います。
「官報」とは、国が発行している新聞のようなもので、法律の公布、入札情報、会社の決算等を掲載しています。その中には、破産や再生を掲載するページが設けられており、破産手続きをするとここに掲載されます。
破産の記事自体は、官報が発行される日であればほぼ毎日載っていますが、破産したご自身が何日付の官報に掲載するかはすぐにわかりません。
そのため、破産手続きをしている事すら知らない親族や友人がピンポイントで見つけるのは不可能かと思います。
そもそも、官報はどうやって見ればいいか一般の方はわからないと思います。
官報の内容を調べる方法は、下記になります。
①インターネット版官報
現在はインターネット上で直近30日分までの記事を見ることができます。
②官報販売所で購読(定期購読)
官報は政府刊行物取扱店で1部単位で購入できます。また定期購読もできます。
※①②の方法ですが、そもそも官報の記事自体は何十ページもあり、その中で、破産者をピンポイントで見つけるのは難しいといえます。
③官報の有料サービス
過去を遡って官報情報を検索出来るサービスがあります。有料の会員登録すれば過去の記事の検索を行うことができます。
この方法を一般人が使うことはほとんどないかと思います。
この他に、本籍地の破産者名簿に載ると言われることがありますが、第三者が閲覧できるものではありませんし、特段の事情が無く免責決定までいけば、そもそも破産者名簿にすら載りません。
(破産者名簿に掲載されるのは、免責が不許可になった場合だけで、一般的な債務整理事案であればまず考えられません。)
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