証券会社への追証(追加保証金)が支払えない

当事務所では、借金、滞納賃料、携帯電話代未払いの他、証券会社に対する追証(追加保証金)の支払いについての返済相談も受けたまっております。

 

東証マザーズに上場しているアキュセラ・インクが6日連続ストップ安になってしまったことが原因で、証券会社から何百万もの追証(追加保証金)の支払いを求められているという相談をここ数日の間で3件ほど受けました。

あまり証券会社への追証についての相談を受けている事務所がなく、色々探されて当事務所を見つけてご連絡をいただきました。

 

ちなみに追証とは、FX、株や先物信用取引をされている方はご存知かと思いますが、一定の損失(含み損)が発生してしまい、自身が証券会社に差し入れている証拠金が所定の比率を下回ったときに、追加で証拠金を入金してくださいと求められるものです。

所定の期日までに追証の支払が無い場合は、保有銘柄を強制決済をされ、差し入れている証拠金で支払えなかった部分は証券会社に対しての借金となってしまいます。

 

相場が安定しているときは、ほとんどご相談はありませんが、株式でもFXでも先物でも市場が乱高下するに比例して、当事務所へのご相談が増えるのがこの事案の特徴です。

相場の乱高下は大きく儲ける絶好機会であり、ついリスク管理を怠り、自分の思ったのと逆に相場が動いてしまい大損を被ってしまったというのはよくある話です。

損失を確定するのを恐れて、損切りができず、さらに下がってしまったところを買い増し、挙句に二階建て取引を行い、何とかしてプラスにもっていこうとして資産の何倍もの負債をかかえてしまったというケースもございました。

 

 

証券会社から自分の資産以上の追証の支払いを迫られ、銀行、消費者金融、クレジットカードのキャッシングや不動産担保ローンでその場をしのぐ方もいらっしゃいますが、債権者が変わったのことにすぎず、かえって債務が膨らむということがございます。

証券会社への追証が支払えない場合、通常14.5%の金利が日々課せられます。

この金利は消費者金融などの借り入れとほぼ同じくらいであり、何百万もの追証の場合、月に10万以上の金利が付く場合もございます。

自分の資力で支払いができないようでしたら、無理をするのではなく専門家(弁護士・司法書士)に相談をされることをお勧めいたします。

なお、投資での借金は自己破産ができないと、なぜか思われがちですが、ハードルは高くなるにせよ絶対にできないというわけではありません。(条件がそろえば個人再生もできます)

 

家族に内緒にしていてとても話せる状況にない方は、まずは当事務所やお近くの専門家に相談していただき、少しでも気持ちを落ち着かせてみてください。

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