エイワからの請求、裁判の解決方法(消滅時効、任意整理)

司法書士 エイワ

はじめに

エイワからの請求に困っている方は、気持ちが落ち着かない日々を過ごしているかもしれません。
そんな悩みを解決するための対処法や注意すべきポイントについて記載いたします。

エイワとは?

エイワは、神奈川県横浜市に本社を置く消費者金融業者です。
関東近郊だけでなく、インターネットを通じて日本全国から借り入れを受け付けています。
信用情報に異動登録があるいわゆるブラックの方にも融資をすることで知られているところです。
しかしながら、取立てが厳しい業者であり、過払金が発生したとしても回収が難しい業者であるため、任意整理・過払金請求の依頼を断る事務所も多いです。

企業情報

会社名:株式会社エイワ
本社所在地:神奈川県横浜市西区平沼1-7-12
設立年月日:1970年(昭和45年)4月20日
事業内容:消費者金融業
代表取締役:市川章二

エイワからの請求方法

督促状

以下のような内容の文書が送られてきます。

************************
【①】
お取引いただきありがとうございます。
○○様のご返済が遅れております。至急ご連絡の上、ご返済ください。
なお、本状と行き違いにご返済の場合には何卒ご容赦ください。

請求内容  令和○年○月から○か月分
金額  ○○円
契約日
貸付日
貸付利率
残元本
************************
【②】
前略 お客様のお支払が相当遅れています。
上記期間内にご返済・ご連絡がない場合、ご訪問させていただくことになります。
本日現在、お客様の借入れた残高は、金○○円です。
令和○年○月○日までに、金○○円をご返済いただければ完済とします。
このまま放置されては何ら解決に至りません。
また、上記期間内にご返済・ご連絡がない場合、ご訪問させていただくことになりますので、下記まで至急ご連絡ください。
請求内容  令和○年○月から○か月分
金額  ○○円
契約日
貸付日
貸付利率
残元本
************************

自宅訪問・勤務先訪問

エイワは自宅訪問や勤務先訪問を行ってきます。
不在の場合、以下の文面の書面を投函します。

************************
前略 先日、お手紙でもご連絡いたしましたが、ご返済もご連絡もいただけませんので、お伺いいたしました。
本日現在、お客様が借入れた残高は、金○○万円です。
このまま放置されましても何ら解決には至りません。
令和〇年〇月〇日までに下記担当者へご連絡の上、ご返済ください。
なお、本状と行き違いにご返済の場合はご容赦ください。

契約日 平成〇年〇月〇日
貸付金額 300,000円
貸付利率 年率 〇〇%
残元本 〇〇円
通常利息 〇〇円
延滞利息 〇〇円
精算金額 〇〇円

簡易裁判所からの訴状・支払督促

住所地を管轄する簡易裁判所に裁判や支払督促を起こされることもあります。

強制執行

預貯金の差押、給料の差押のほか、執行官が自宅訪問を訪問する、動産執行まで行う業者です。
ちなみに動産執行(動産の差押)は、自宅にあるものを持っていかれてしまうというイメージをお持ちの方もおりますが、実務的にはそのようなことはほとんどありません。
差し押さえができるのは、債務者本人の財産だけですし、一定額の現金や家財道具などは差押禁止財産とされています。
そのため、個人の自宅に動産執行しても、実際には回収できない執行不能となることがほとんどです。
ではなぜそれをしてくるのかというと、プレッシャーを与えるためです。
銀行口座の差押や給与の差押もプレッシャーにはなりますが、基本的には書面で手続きが完結します。
動産執行は自宅訪問という実力行使を伴いますので、嫌がる方も多いと思います。
さらに執行官以外に、補助者や債権者も同席することがありますので、プレッシャーを与える手段としてはかなりの効果があります。

解決方法

消滅時効

エイワから自宅訪問を受けたり、裁判を起こされてしまった場合でも、最終取引日(期限の利益喪失日)から5年経過していると消滅時効援用により支払義務がなくなる可能性があります。

消滅時効が成立するには、以下の条件を満たす必要があります。

  1. 最終取引日(期限の利益喪失日)から5年以上が経過している
  2. 10年以内に裁判を起こされていない
  3. 支払の約束(債務の承認)をしていない


支払義務がなくなることで、信用情報登録も修正又は削除されることになり、クレジットカードが契約できたり住宅ローン・車のローンなどが通りやすくなります。
気を付けていただきたいのが、5年以上滞納しているからと言って自動的に時効にはなりません。
必ず、「時効援用」を行う必要がございます。
そのため、裁判対応をきちんとしないと時効にできたものが出来なくなってしまいますので、注意が必要です。

任意整理

消滅時効が成立しない事案であってもあきらめる必要はありません。
専門家(弁護士や司法書士)が依頼者に代わって交渉する任意整理という方法で完済を目指すこともできます。

任意整理とは、専門家が業者に利息の減免を求め、3~5年の分割払いの交渉をする債務整理方法を指します。

専門家に任意整理を依頼すると、業者に対して「受任通知」を送りますので、その時点で、賃金業者からの請求や自宅訪問を止めることができます。
取立てに追い詰められていた方は、精神的にも楽になると思います。
なお、一部の事務所はエイワとは和解ができないので、任意整理を受けないというところもありますが、当事務所はそのような業者であっても粘り強く交渉し、和解してきた実績があります。
他の事務所で断られた方もお気軽にご連絡ください。

また、裁判所を起こされてしまった場合でも、ご依頼頂くことで当事務所で裁判の対応いたします。
訴えられたけど、裁判所に行く暇がないからと簡単に諦めないでください。

自己破産・個人再生

消滅時効・任意整理が難しい場合であっても、裁判所の手続きである自己破産・個人再生を利用することで借金問題を解決することができます。
借金問題は何らかの方法で解決できますので、ご安心ください。

エイワからの請求・取り立て・裁判・強制執行にお困りの方は、当事務所までお気軽にご相談ください。

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