妊娠詐欺に遭った場合の対処方法

SNS 消費者問題

妊娠詐欺とは何か?

妊娠詐欺の概要と手口

妊娠詐欺とは、妊娠を装い中絶費用や慰謝料を騙し取る詐欺手口のことです。
このような詐欺は、出会い系サイト、マッチングアプリ、SNSで知り合った男性を対象に行われます。
典型的な手口には、出会ってすぐに体の関係を持とうとしたり、避妊具なしでの性行為をした結果、数週間後虚偽の妊娠を告げ、金銭を要求するのが一般的です。
また、夫、彼氏、友人を名乗る男性が現れ、慰謝料を請求してくるケースや、別の男性との間にある妊娠を利用して金銭を騙し取るケースもあります。
金銭を要求する際も、中絶費用だけでなく診察代、治療費、生活費等の急を要する理由を挙げて早急な対応を求めてくるのが特徴で、不安や罪悪感を煽られ、多額の金銭を支払わされることが多いです。
こういった点を頭に入れ、妊娠詐欺の手口に引っかからないようにすることが大切です。

妊娠詐欺のチェックポイント

チェックポイント1: 連絡のタイミング

急な金銭の要求

妊娠詐欺の特徴の一つに、急に金銭を要求されることがあります。
特に、中絶費用、医療費、生活費などの名目で急に大きな金額を請求されるケースは注意が必要です。
不自然に高額な金銭の要求があった場合、冷静に状況を確認し、詐欺の可能性を疑うことが重要です。
また、出会い系やSNSで知り合ったばかりの相手から急に金銭を求められた場合は特に警戒するようにしましょう。

特定のタイミングでの連絡

妊娠詐欺を仕掛ける人物は、特定のタイミングで連絡を入れてくることが多いです。
典型的な例として、避妊に失敗した直後や生理が遅れていることを理由に緊急性を煽る内容の連絡があります。
これにより、相手に心理的なプレッシャーを与え、迅速な反応を引き出そうとします。
特に、パパ活などを通じて知り合った相手から、そうしたタイミングで連絡が来た場合は慎重に対応することをお勧めします。
妊娠や中絶といったデリケートな問題を悪用することで、相手を精神的に追い詰め、迅速にお金を出させようとします。
詐欺師は、被害者が逃げられないような状況を作り出し、その心理的プレッシャーを利用して利益を得るのです。

チェックポイント2: 妊娠証明の信憑性

医療機関の確認

妊娠詐欺に巻き込まれないためには、まず妊娠を証明するための医療機関の確認が重要です。
そもそも妊娠詐欺は妊娠していないにもかかわらず、妊娠したと主張し、お金を請求してきます。
妊娠しているのであれば、どこの医療機関を受診したか確認してください。
こうした確認作業は非常に重要であり、相手が応じない対応を取ってきた場合には妥協せずに確認をすることが望ましいです。
そうすることで、この人からはお金を取れないと認識し、連絡がぱったりと止むことがあります。

診断書の内容確認

次に、診断書の内容確認です。
診断書には具体的な情報が記載されているはずですので、詳細な内容を確認することが重要です。
診断書の内容には、診断者の名前、診断日、診断結果などが含まれているかをチェックします。
また、疑わしい場合は、弁護士・司法書士などの専門家に相談されると良いです。
妊娠や中絶に関する詐欺の被害を回避するためには、これらの詳細な点を見逃さずにきちんと確認することが重要です。
特にパパ活やSNSを通じた関係では、相手の言い分を鵜呑みにして、このようなチェックが怠りがちになるため、慎重に対応するべきです。
場合によってはその診断を行った医療機関に連絡を取っても良いでしょう。

チェックポイント3: 相手の行動パターン

過去の行動履歴

妊娠詐欺を見破るためには、相手の過去の行動履歴を確認することが有効です。
相手がこれまでに避妊についてどのように話していたか、そして実際に避妊具を使っていたかどうかを思い出してみてください。
中絶費用や慰謝料を騙し取るための手口には、特定のパターンが存在しますので、おかしな点がないかを確認することは重要です。

SNSやマッチングアプリでの振舞い

相手のSNSやマッチングアプリでの振舞いも、妊娠詐欺の兆候を見つけるための一つのポイントです。
SNS上で過去にどのような投稿をしていたかや、他のユーザーとのやり取りから相手の信憑性を確認することができます。
特に、突然に妊娠を伝えてくる投稿や、過去に他のユーザーに対して同じような詐欺の手口を使っていないかをチェックしましょう。
また、パパ活を通じて相手との関係を持つ場合、その相手がどのような目的で関係を持とうとしているのかを理解しておく必要があります。

妊娠詐欺の被害に遭った場合

警察への相談

妊娠詐欺の被害に遭った場合、まずは警察に相談することが重要です。
警察は詐欺事件の捜査を行い、被害者を保護する役割を果たします。
虚偽の妊娠を主張し金銭を要求されても、冷静に対処し、すぐに支払わずに警察に事情を説明しましょう。
警察への相談は、詐欺被害を防ぐ第一歩です。

弁護士・司法書士への相談

残念ながら妊娠詐欺に遭遇してしまった場合、警察以外にも弁護士・司法書士といった法律専門家に相談することをおすすめします。
警察に相談するのは敷居が高すぎる場合も同様です。
法律専門家は守秘義務がありますので、家族や勤務先に他言することはありません。

なお、相談される際には、冷静に事実関係を整理し、相手から送られてきた診断書等があるとなお良いです。また、SNSや出会い系サイトを利用している場合、これらのプラットフォーム上でのやり取りも重要な証拠となります。

示談書の確認

妊娠詐欺の被害者は、加害者から示談を持ちかけられることがあります。
しかし、安易に示談を受け入れるのは避けるべきです。
示談書には法的な効力があり、不当な内容が含まれている可能性もあります。
示談書を確認する際には、必ず弁護士・司法書士にその内容をチェックしてもらうようにしましょう。
(チェックだけであれば数万円で済みます。)
示談書の内容には、金銭の支払い、今後の連絡方法、さらには法的な責任の所在などが詳細に記載されているはずです。
こうしたことを確認し、不利益な内容がないかどうかを弁護士と一緒に確認することで、更なる被害を防ぐことができます。

また、仮に妊娠が間違いなかったとしても示談書が不適切な内容である場合、弁護士・司法書士は代理人となり相手と交渉し、修正を求めることができます。

自己防衛策

信頼できる相手とだけ関係を持つ

妊娠詐欺を未然に防ぐためには、まず信頼できる相手とだけ関係を持つことが大切です。
一時の感情や欲望に流されず、相手の真剣な意図を確認してから関係を深めるようにしましょう。
特にSNSやマッチングアプリを通じて知り合う場合、相手の言動や行動に注意し、違和感を感じたら慎重になるべきです。

リスクの回避方法

避妊具の使用は必須です。
避妊を怠ると、虚偽の妊娠を利用して金銭を要求される可能性が高まります。
また、初対面や数回のデートで急に金銭を求められた場合には、その相手を疑ってかかることが重要です。
さらに、相手の話だけでなく、必ず医療機関で事実を確認し、怪しい点があれば専門家に相談することをお勧めします。

個人情報の管理

妊娠詐欺から身を守るためには、個人情報の適切な管理が非常に重要です。
SNSやパパ活などの出会い系サイトで知り合った相手に対しては、安易に本名や住所、連絡先を教えないように心掛けましょう。
特に、出会って間もない人には注意が必要です。
慎重な対応を心がけることで、詐欺被害のリスクを大幅に減らすことができます。

まとめ

注意すべきポイントのおさらい

妊娠詐欺を見破るためのチェックポイントとして、いくつかの重要な点をおさらいしましょう。
まず、連絡の頻度とタイミングに注意が必要です。
急な金銭の要求や特定のタイミングでの連絡が不自然だと感じた場合は、警戒が必要です。
また、妊娠証明の信憑性を確認するためには、医療機関や診断書の内容をしっかりチェックすることが重要です。

さらに、相手の行動パターンにも目を向けましょう。
過去の行動履歴やSNSやマッチングアプリでの振舞いから、相手の信用性を判断することができることがあります。
そして、法律相談の活用も忘れないようにしましょう。
専門家への相談や示談書の確認を通じて、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
最後に、自己防衛策として個人情報の管理やリスクの回避方法をしっかりと実践しましょう。

詐欺にあったときこそ冷静に

妊娠詐欺に遭わないためには、常に注意を払うことが大切です。
出会い系やSNSでの出会いでは特に、避妊に関する意識を高く持ち、無計画な行動を避けるべきです。
また、パパ活などの関係でも、避妊を怠らないことが重要です。
そして、万が一妊娠を主張された場合には、冷静に事実確認を行い、病院での診察や証拠の提出を求めることが欠かせません。

それでも妊娠詐欺に遭ってしまった場合は、早急に警察や弁護士・司法書士に相談することが推奨されます。
一人で抱え込まず、プロの助けを借りて対処することが被害を最小限に抑えるための効果的な方法です。
妊娠詐欺に対する心構えとして、常に情報を把握し、慎重な行動を心掛けることが求められます。

当事務所は妊娠詐欺事案の相談も数多く受けており、その手の知識と経験を持っております。
ご相談者様が不利にならないような適切なアドバイスを提供することができます。
中絶費用や慰謝料を騙し取られそうになった場合には、お気軽にご連絡頂ければと思います。

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