株式会社クレディアからの請求、自宅訪問、裁判を起こされている方は、気持ちが落ち着かない日々を過ごしているかもしれません。
そんな悩みを解決するための手段等について記載いたします。
株式会社クレディアとは?
株式会社クレディアと聞いてもピンと来ないので、架空請求と判断し、請求を無視する方はとても多いです。
株式会社クレディア(旧:株式会社フロックス)はステーションファイナンス(スタフィー)、イッコー、プリーバ、トライト、ヴィンテージ、フォーメイト、たかせんで滞納している債権を請求してくる会社です(※株式会社日本保証から譲渡)。
株式会社クレディアは貸金業法の改正、過払い金返還請求の増加などにより財務状況が悪化し、民事再生法を申請し、事業規模を縮小せざるを得なくなりました。
親会社も変動(ネオラインキャピタル⇒Jトラスト⇒不明)しております。
株式会社クレディアは、現在は貸金業を廃止し、既存顧客の債権回収を行う「みなし貸金業者」として活動しています。
みなし貸金業者とは、以前に貸金業を行っていたが、現在は新たな貸付を行わず、既存の債権回収のみを行っている業者のことを指します。
みなし貸金業者は、以下のような特徴があります
新規貸付の停止
みなし貸金業者は、新たな貸付を行わず、過去に行った貸付に対する債権回収のみを行います。
債権回収の継続
既存の顧客からの返済を引き続き受け付け、未払いの債権を回収します。
貸金業法の規制
みなし貸金業者は、貸金業法に基づく登録を維持しつつ、貸金業務を停止しているため、法的義務や規制を受けます。
このクレディアは、長期間滞納している借金について何の前触れもなく突然請求書を送りつけたり、電話を掛けてきたり、自宅訪問、裁判をしてくる業者です。
10年以上前の滞納債権であっても平気で請求してくる業者ですので、そもそも借りたことすら覚えていない方も多いです。
なお、本社が静岡にあるため、静岡簡裁で訴訟を起こすことがほとんどです。
そのため、静岡以外に住んでいる方は、遠すぎて出廷はできないと諦め何らの対応もしない方も多く、クレディアの言い分を認める欠席判決が出ております。
ただ、時効債権の訴訟案件も多く、そのような事案は時効援用すれば支払義務がなくなりますので、放置することはとてももったいないことです。
この業者は債務名義取得後(判決後)の和解条件が厳しい業者であり、クレディアと聞くや否や依頼を断る事務所も多いです。
企業情報
会社名:株式会社クレディア
本社所在地:静岡県静岡市駿河区南町10番5号
事業内容:みなし貸金業、債権回収業
【参考】株式会社クレディアの親会社変遷
2012年5月1日: 株式会社フロックスが株式会社クレディア(2代)に商号変更
2012年7月13日: Jトラストがクレディアの親会社であるネオラインホールディングスの株式を取得し、Jトラストグループ入り
2015年4月1日: Jトラストがクレディアの全株式を売却(相手先については非公開)。
関連会社
・株式会社グリーンアイランド(同一本店所在地)
・れいわクレジット管理株式会社(事務センターがクレディアと同一本店所在地)
株式会社クレディアは信用情報機関(JICC、CIC、全銀協)に加盟している?
個人の信用情報機関はJICC、CIC、全銀協の3つがあります。
いずれか又は重複で登録することができますが、現時点で銀行、消費者金融、信販会社として営業している場合に限られます。
株式会社クレディアは過去に貸金業を営んでいましたが、現在は新規の貸付は一切行っておらず、いわゆるみなし貸金業者として、既存の貸付金の回収業務のみ行っており、信用情報機関に登録することはできません。
過去の情報も貸金業を廃業している以上、延滞してしまい異動登録(いわゆる事故・ブラックリスト)は削除されており、信用情報自体はきれいになっております。
そのため、住宅ローンや車のローン、クレジットカードを申し込んでも通る可能性はあります。
しかし、信用情報に株式会社クレディアの登録がないからといって債務がないわけではなく、滞納した借金の支払義務は残っておりますので、請求が来ているのであれば、消滅時効援用、任意整理、自己破産などで解決する必要があります。
株式会社クレディアの請求方法
株式会社クレディアは代理人を付けることはほとんどせず、自社で取立てをしてきます。
株式会社クレディアという会社に心当たりがないためよく架空請求ではと質問を受けることがありますが、クレディアではなくフロックス、ステーションファイナンス(スタフィー)、イッコー、プリーバ、トライト、ヴィンテージ、フォーメイト、たかせんで借りたことはありませんかと聞くと、借りた覚えがあると思い出される方も多いです。
基本的に、クレディア(フロックス)、ステーションファイナンス(スタフィー)、イッコー、プリーバ、トライト、ヴィンテージ、フォーメイト、たかせんの債権しか回収して来ないので、全くに見覚えのない債権を請求してきているわけではありません。
ネットでは架空請求だから無視した方が良いと誤ったアドバイスをされているのを散見しますが、放置することは得策ではありません。
ショートメール(SMS)
ショートメール(SMS)での請求はほとんど行いません。
電話連絡
電話番号を知られている場合には、請求の電話をしてくることがあります。
職場を知られている場合には、職場にも取り立ての電話をかけてきます。
通知書(自宅訪問)
株式会社クレディアからは、以下のような内容の書類(「督促通知書」「最後通告書」「訴訟予告通知」「法的手続き移行のご通知」「ご入金のお願い」「訪問通知書」「債務名義確定通知」「返済相談通知」「強制執行予告通知」)が送られてきます。
また、裁判所から「執行文」が届くこともあります。
※親会社が同じだった関係からか、この文面はこの業界では悪評高いギルド、アペンタクル、サンライフ、ギルド、コムレイドの文面とよく似たものを使用します。
日頃弊社をご利用頂きまして誠にありがとうございます。
再三の請求にもかかわらず、未だ貴殿よりお支払頂いておりません。
長期にわたり債務不履行の状態が継続しております。
貴殿にも相当なご事情があるものと察しますが、このままの状況が続きますと、法的手続等の検討をせざるを得ません。
つきましては、〇年〇月〇日までに「ご請求金額欄」に表記しております金額をお支払い下さい。
また、期日までにご返済が困難な場合、返済計画のご相談を承りますので、弊社窓口までにご連絡願います。
尚、本書は、〇年〇月〇日現在で作成しておりますので、本書と入れ違いにご入金されている場合は、ご容赦願います。
日頃弊社をご利用頂きまして誠にありがとうございます。
度重なる請求・通知にもかかわらず、貴殿から未だ契約どおりのお支払いを頂いておらず、本日集金に伺いました。つきましては、〇年〇月〇日までに下記ご請求金額をお支払下さい。
執行文
債権者は、債務者に対し、この債務名義により強制執行することが出来る。
令和◯年◯月◯日
東京簡易裁判所民事第◯室第◯係
裁判所書記官 ○○
債権者(申立人の承継人)
静岡県駿河区南町10番5号
Jトラストフィナンシャルサービス株式会社(旧商号 株式会社ステーションファイナンス)の承継人株式会社日本保証(旧商号 株式会社ロプロ)の承継人株式会社クレディア
債務者(相手方)
○○(借主・連帯保証人)
債権名義に係わる請求権の一部について強制執行をすることができる範囲 空欄
付与の事由
ウの承継等を証する文書を提出 民執法27Ⅱ
自宅訪問・勤務先訪問
自宅訪問や勤務先訪問(借入時から変わっていない場合)を行う業者です。
少し前までは、株式会社日本インヴェスティゲーション(NIC)(東京都中央区)が自宅訪問をしておりましたが、最近では、業務委託を受けたトラスト弁護士法人の訪問調査員が自宅訪問するケースが多いです。
不在時には「ご訪問メモ」などを置いていきます。
余談ですが、この弁護士法人はれいわクレジット管理株式会社からも業務委託を受けているので、クレディアとれいわクレジット管理株式会社は何らかの関係があるように思います。
「ご訪問メモ」
訪問者:トラスト弁護士法人
株式会社クレディアから業務委託を受けた東京のトラスト弁護士法人と申します。
連絡取れず急ぎの用件があり、本日ご訪問致しました。
下記の連絡先まで、至急ご連絡を頂きたくお願い申し上げます。
相続人に対する請求
借り入れされていた方が亡くなられている場合、相続人を調査し、相続人に対して法定相続分を請求してきます。
対応しないでいると裁判を起こされることもあります。
なお、相続放棄をすることで支払義務を逃れることができる場合もありますので、被相続人が残した借金だからと頑張って払っていく必要はありません。
簡易裁判所での裁判・支払督促
静岡簡易裁判所に裁判を起こされることが多いです。
強制執行(口座差押・給与差押)
株式会社クレディアの請求を認める判決(債務名義)を取得されてしまった場合、預貯金の差押、給料の差押を行います。
それだけではなく、動産執行や財産開示手続きまで行う容赦ない業者の一つです。
解決方法
消滅時効
株式会社クレディアから請求を受けたり、裁判を起こされてしまった場合でも、最終取引日(期限の利益喪失日)から5年経過していると消滅時効援用により支払義務がなくなる可能性があります。
過去に裁判をされていても、判決確定から10年経過していれば消滅時効援用が可能です。
消滅時効が成立するには、以下の条件を満たす必要があります。
1.最終取引日(期限の利益喪失日)から5年以上が経過している
2.10年以内に裁判を起こされていない
3.支払の約束(債務の承認)をしていない
支払義務がなくなることで、今後請求されることは一切なくなります。
気を付けていただきたいのが、5年以上滞納しているからと言って自動的に時効にはなりません。
必ず、「時効援用」を行う必要がございます。
そのため、先に裁判を起こされてしまい、債務名義を取得されてしまいますと時効にできたものが出来なくなってしまいますので、注意が必要です。
任意整理
消滅時効が成立しない事案であってもあきらめる必要はありません。
専門家(弁護士や司法書士)が依頼者に代わって交渉する任意整理という方法で完済を目指すこともできます。
任意整理とは、専門家が業者に利息の減免を求め、3~5年の分割払いの交渉をする債務整理方法を指します。
任意整理を依頼すると、クレディアからの請求や自宅訪問を止めることができます。
取立てに追い詰められていた方は、精神的にも楽になると思います。
なお、一部の事務所は株式会社クレディアとは和解ができないので、任意整理を受けないというところもありますが、当事務所はその状況の方であっても依頼を断ることはいたしません。
たしかに、株式会社クレディアは一括弁済以外の和解を受け付けてくれません。
そのような場合、当事務所が介入し、請求や取り立てを止め、安心して仕事や生活ができる環境を整え、毎月お金を事務所に貯めて頂き、一括で払うという方法で解決をはかることができます。
(1~2年掛かりで完済された方は当事務所では何十人とおります。)
また、裁判所を起こされてしまった場合でも、ご依頼頂くことで当事務所で裁判対応いたします。
訴えられたけど、裁判所に行く暇がないからと簡単に諦めないでください。
自己破産・個人再生
消滅時効・任意整理が難しい場合であっても、裁判所の手続きである自己破産・個人再生を利用することで借金問題を解決することができます。
借金問題は何らかの方法で解決できますので、ご安心ください。
過払い金返還請求
極稀にですが、過払い金が発生する債権を請求することもあります。
クレディア(フロックス)、ステーションファイナンス(スタフィー)、イッコー、プリーバ、トライト、ヴィンテージ、フォーメイト、たかせんで借り入れをし、長期に渡って返済しているにもかかわらず、まだ請求を受けている場合には取引履歴を取り寄せるのも一手です。
過払い金が発生していれば、当然返済義務はなく、逆にお金を返してもらえる可能性があります。
当事務所は、クレディアに対する過払金返還請求のご依頼も承っております。
ご依頼について
当事務所は株式会社クレディアから請求を受けた方からの債務整理(消滅時効援用・任意整理等)のご依頼を数多く頂いております。
依頼するメリット
1.株式会社クレディアから請求・取立てを止めることができる。
2.株式会社クレディアと話す必要がなくなる。
3.裁判対応を任せることができる。
4.代理人として消滅時効援用通知書を発送する。
5.本人に代わって取引内容(契約内容)を調査することができる。
6.時効が完成したかを本人に代わって確認することができる。
7.時効が成立しなかった場合、別の債務整理方法を取ることができる。
8.一人で抱えていた悩みから解放され、心理的な負担を軽減でき、安心した生活が送れる。
※1~7の対応ができるのは弁護士・司法書士に限られており、行政書士はできません。
行政書士にできるのは時効援用通知の作成だけです。
株式会社クレディアからの請求・取り立て・裁判・強制執行にお困りの方は、当事務所までお気軽にご相談ください。
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