看護師等修学資金貸付金を滞納していると、各都道府県から債権回収の委託受けたニッテレ債権回収株式会社から圧着のハガキやレターパックのような封筒に入った請求書などが届くことがあります。
借金やクレジットカードを利用したことが無い方だと、債権回収会社からの請求にびっくりするかもしれません。
ネット上でも心当たりがないなら放置した方がいい等と書かれていたりするので、架空請求を疑う方がいらっしゃいますが、ニッテレ債権回収株式会社自体は法務省の許可を得た債権回収会社です。
ここ最近、民間の債権回収会社に滞納している看護師等修学資金貸付金の請求を各自治体が任せる傾向にあります。
看護師等修学資金貸付制度とは
各都道府県内の看護師等養成施設に在学し、将来その都道府県内で看護業務に従事しようとしている方の修学を支援するための貸付制度です。
看護師等修学資金貸付制度では返還免除対象施設で一定期間就業すると、貸付金の返還が全額免除されます。
ただ、何らかのご事情で就業することが不可能になり、償還免除要件を満たすことができなくなってしまった場合、看護師等修学資金を返済する必要があります。
対応策
看護師等修学資金貸付金※の支払を怠ってしまい、一括して返済をしなければいけなくなった時から10年以上経過しており、その間裁判(訴訟、支払督促、調停)を起こされたこと等時効を中断させる事由が無いようでしたら、「時効援用」を行うことで、支払義務を逃れることができる可能性があります。
(※民法の規定が適用されるため10年の経過が必要です)
公的なお金なので自動的に時効になるのではないかと思われる方もいらっしゃいますが、期間が経過すれば自動的に消滅するものではなく、通常の債権と同様に「時効援用」により消滅します。)
「時効援用」により消滅時効が成立すれば、元金を含め発生した利息・損害金すべてを支払う必要がなくなります。
10年は経過していない場合
「任意整理」等の債務整理をすることで負担を軽減することもできます。
奨学金だから債務整理ができないということはありません。
当事務所でも奨学金が支払えない方の債務整理手続きを承っております。
債権回収会社から請求が来てお困りの方はお気軽にご相談ください。
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