住宅ローンの審査に落ちてしまったため、ご自身の信用情報(JICC)を取ってみたところ、株式会社DFSという聞いたことがない会社が載っていて困っているというご依頼を頂き無事解決に至りました。
ご依頼人の方は、この会社はネットで調べても情報が無く、借りた覚えすらないためどうすればいいか本当に悩んだとのことです。
株式会社DFSは、名古屋市中区松原二丁目2番33号桐美ビル3Fに本店所在地を置く貸金業者です。
名古屋市の業者に借りた覚えがないのになぜという感じかもしれませんが、この会社は破産してしまった貸金業者の上毛ローン上毛與信株式会社の債権の譲渡を受けており、その過程で信用情報に登録しているようです。
ご依頼人の方に、上毛ローンという会社をご存知ですかと確認したところ、借りたことがあるとのことでした。
当然のことながら請求もずっと来たことがありませんでしたので、時効援用を行い、信用情報も処理され最終的に住宅ローンも通り自宅を持つことができました。
同じようなケースは、この会社に限らず起っております。
個人信用情報上に載っているのに自分は請求を受けたことがない。なぜ載っているのに取り立てに来ないのかということも質問されることがありますが、たまたま請求の順番が回ってきていないか、再計算をしたら過払いが発生しており、逆に業者側が過払い金を請求されやぶ蛇になってしまうことをおそれているからです。
しかしながら、こちらからアクションを起こさない限り信用情報は改善されません。
過払いが出る事案あっても同様です(信用情報に登録されるのはあくまで約定金利で計算されたものだからです。)。
消費者金融や信販会社の債権は「時効援用」しない限り、消滅することはありません。そのため、信用情報機関にもずっと登録されっぱなしになります。
たまに時効援用できる案件にもかかわらずそのまま放置しておけばいいとだけアドバイスする専門家がいますが、信用情報の面からはあまり得策ではありません。信用情報は放置していても回復しません。
ほとんど返済をしていないにも関わらず、請求が来ていないのであれば、請求が来る前に「時効援用」を行うことも一手です。
当事務所では時効援用できる案件は、積極的に時効援用をしており、ご依頼人様の信用回復を支援しております。
住宅ローンや車のローンを将来的に組みたいとお考えの方はどうぞお気軽にご相談ください。
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