住宅ローンが支払いきれず、不動産業者や知人の勧めによりやむを得ず自宅を任意売却したものの、完済するに至らず残ってしまった住宅ローンが、アイ・アール債権回収株式会社へ債権が譲渡されることがあります。
アイ・アール債権回収株式会社の場合、債権譲渡通知と共に今後の支払についてお話をしたい旨の書面が届きます。
債権回収会社に債権が移り、不安になることもあるかと思います。
アイ・アール債権回収株式会社は比較的穏やかな会社ですが、そのまま放置することは得策ではありません。
よく住宅を失ったんだから住宅ローンの返済義務が無くなったと勘違いされる方もいらっしゃいますが、売買代金が住宅ローンの残債務額に満たない場合は当たり前ですが債務は残ります。
任意売却を専門家(弁護士・司法書士)主導で行っている方は良いのですが、不動産業者主導で任意売却を行うと不動産を売却させることだけを目的としてその後の債務整理は全く行わないということもしばしばです。
住宅ローンの遅延損害金は通常14.5%くらいですので、あっという間に数百万、数千万円に膨らみます。
家を失うショックは大きくなかなか手を付けたくないという方も多いですが、先延ばしにすることは何の解決にもなりません。
裁判を起こされてしまうと給与の差押えや口座の差押えの危険性が増えてしまいます。確かに放置して時効になる場合もありますが、何年も自分は時効になるのか否かの不安を抱えながら生活するのはきついと思います。
住宅ローンの返済が少しでも厳しいと感じるようでしたら、当事務所やお近くの専門家にご相談ください。(なお、住宅を失い債務だけが残っている場合でも、ご事情にあった債務整理方法をご紹介することが可能です。)
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