アルファ債権回収株式会社から奨学金の請求

奨学金（日本学生支援機構、旧：育英会）の償還が滞っている場合、公益財団法人日本国際教育支援協会から債権回収の委託を受けたアルファ債権回収株式会社からの請求が来ることがございます。

いきなり債権回収会社から請求を受けびっくりされ、中には詐欺ではないのかと当事務所へお問い合わせ頂くこともしばしばあります。

日本学生支援機構から奨学金を借り入れる際、保証人をたてることができず保証料を支払って日本国際教育支援協会に機関保証をお願いしていた場合、奨学金の償還を滞らせると日本学生支援機構に対し日本国際教育支援協会が代位弁済を行い、債権者が日本国際教育支援協会に変わります。

アルファ債権回収株式会社は代位弁済を行った日本国際教育支援協会から数年前より回収業務の委託を受けて滞納されている方に対して回収をしております。

保証料を払っているんだから請求されるのはおかしいとお考えの方も中にはいらっしゃいますが、当初に支払った保証料はあくまで期間保証をお願いする費用であって、滞納した場合の自己負担の限度額を定めたものではありません。

請求されてもなお返済しないでいると裁判を起こされる可能性もありますので、支払いができない場合でも分割払いで何とか支払っていけないか相談されることをお勧めいたします。

ちなみに、奨学金は時効にならないと思われていらっしゃる方もおられますが、奨学金にも時効がございます（通常の貸金と異なり時効までの期間は10年必要です。）。

最近は債権管理がしっかりしており、時効にならないことが多いですが、中には、時効になっているものもありますので、いつまで返していたかをお確かめ頂ければと思います。

当事務所でも数件ですが、時効援用により奨学金の償還義務を逃れることができたケースもございます。

消費者金融やクレジットカードの支払いのせいで奨学金の償還が厳しくなっている方は債務整理をすることで償還ができる状態になる場合もございますので、各種ローンの支払いでお困りの方は当事務所までお気軽にご相談ください。