当事務所では、消費者金融やクレジットカードの返済に関する相談の他、証券会社に対する追証(追加保証金)の支払いができない場合のご相談も受けたまっております。
この手の相談は、相場が安定しているときにはほとんどありませんが、相場が急変したときに、急増いたします。
ここ最近では、東証マザーズに上場しているサンバイオがストップ安になってしまったことが原因で、証券会社から何百万もの追証(追加保証金)の請求が来そうということでご相談を頂いております。
FX、株や先物信用取引をされている方はご存知かと思いますが、追証とは、一定の損失(含み損)が発生してしまい、自身が証券会社に差し入れている証拠金が証券会社所定の比率を下回ったときに、追加で証拠金を入金してくださいと求められるものです。
証券会社が定める期日までに追証の支払が無い場合は、保有銘柄を強制決済をされ、差し入れている証拠金で支払えなかった部分は、証券会社に対しての借金となってしまいます。
相場の乱高下は大きく儲ける絶好機会であるため、ついついリスク管理を怠り、大損を被ってしまったというのはよくある話です。
とくにFXはあっという間に損失が膨らみます。
証券会社から自分の資産以上の追証の支払いを迫られ、銀行、消費者金融、クレジットカードのキャッシングや不動産担保ローンでその場をしのぐ方もいらっしゃいますが、支払ができないのであれば、債権者が変わったにすぎません。
証券会社への追証が支払えない場合、通常14%程度の金利が課せられます。
この金利は消費者金融などの借り入れとほぼ同じくらいであり、何百万もの追証の場合、月に10万以上の金利が付く場合もございます。
自分の資力で追証の入金ができないようでしたら、無理をするのではなく専門家に相談をされることをお勧めいたします。
なお、追証だからと言って債務整理できないわけではありません。
追証を払うために、消費者金融で用立てたものの支払いができなくなってしまった場合の債務も債務整理が可能です。
もちろん自己破産もできます。
たしかに、免責の要件は通常よりも厳しくなりますが、初めての破産であればきちんと対応すれば免責も認められます(裁量免責)。
自宅を保有している等で自己破産を回避したい場合、条件がそろえば個人再生も利用でき自宅を維持することができます。
家族に内緒にしていてとても話せる状況にない方は、まずは当事務所やお近くの専門家に相談していただき、少しでも気持ちを落ち着かせてみてください。
放置することは何らの解決にはなりません。
勇気をもってご相談されることが解決への第一歩です。
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