アペンタクル株式会社(旧商号:ワイド)に訴えられてしまった方の代理人として宇都宮簡易裁判所に出廷いたしました。
この件は個人再生と時効が絡む案件で上級審の判断が無い事案であったため、裁判官の心証や今後の進行など擬制陳述では対応できないと判断し、出廷することにいたしました(こちらにとって良い判断が出たら後日紹介しようと思います)。
アペンタクル(旧:ワイド)への過払い金請求訴訟で何度か宇都宮簡易裁判所に出廷したことはありますが、今回出廷した法廷は、すべてアペンタクルを原告とするいわゆる”貸金法廷”でした。
この日は1時間の期日の中にアペンタクルを原告とする件が約70件ほどでしたが、代理人ないし本人が出廷している件は当職を含めて6件でした。
このうち擬制陳述を使って対応しているものもありましたが、ほとんどが出廷せず反論も出さないためアペンタクルの言い分をすべて認める旨の欠席判決が流れ作業のように出されておりました。
因みに、本人が出廷している件で、裁判内で時効援用の意思表示がなされたもので時効中断事由がないものに関して、アペンタクルはあっさり時効を認めておりましたので、きちんと裁判対応していれば時効にできる案件は相当数あると感じました。
貸金や損害賠償などの民事債権の時効は「時効援用」がなされない限り成立しません。
アペンタクルは、その点を逆手に取り5年以上、中には10年以上返済が無い債権について「時効援用」がなされていないことをいいことに、宇都宮簡易裁判所に大量訴訟提起を今もなお行っております。
そのくせ過払金が出ている事案ではほとんど返還をしてきません(そういう時は当事務所では銀行口座の差押えをして回収いたしますが・・・)。
確かに返済しなかったのは悪いことですが、たっぷり遅延損害金という高利をつけて強硬な取立てをしてくるというのはいかがなものかと思います。(法律上は合法であるため仕方がないのが現状です。)
ここ最近、返済が10年以上なされていないものであっても、時効援用がされていないものについては、時効を中断させるため裁判提起を行ってくる業者はアペンタクル、ギルド、クレディア、しんわ等をはじめとして増えてきております
当事務所では時効援用ができることに気が付いていれば、自己破産をせずに済んだ案件も非常に多いです。
自分は当てはまらないと適当に判断せず、この記事を見られて自分の借金はどうなのか気になった方は当事務所又はお近くの専門家にご相談ください。
※関東近郊でアペンタクルに訴えられてしまった方は、ご依頼頂くことで、宇都宮簡易裁判所に対する裁判及びアペンタクル対応全て当事務所が代理人として行います。
取立ての電話も止めることができますのでご安心下さい。
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