先日住宅ローンを組むため(審査に落ちてしまったため)に自分の信用情報を取ってみたところ、ティー・オー・エム株式会社という聞いたことがない会社が載っているといることがあると当ブログで紹介いたしました。
同じようなケースが、武富士での借り入れの場合でも起こります。
武富士の場合、破産管財人や弁護士事務所からの通知により、日本保証という会社が引き継いだことをご存知の方も多く、個人信用情報に日本保証が載っていても日本保証=武富士という風にすぐにイメージできます。
ただ、武富士は倒産前に債権を譲渡しているため、日本保証が承継先となっていないケースもあり、代わりに信用情報上では富士クレジット株式会社という会社が載っている場合があります。
富士クレジット株式会社(本店:大阪市淀川区西中島3-20-9)は大阪の貸金業者ですが、東京支店(東京都千代田区内神田3丁目18−2 アドミラル神田ビル 6F)が取り立ての際の連絡先となってくることが多い会社です。
過去には直接貸し付けを行っていたこともありますが、最近の請求を見ていると自社の貸し付けの回収より武富士や日立信販(アエル・ナイス)で借り入れをしたものを強硬に取り立ててくること会社です。
個人信用情報上に載っているのに自分は請求を受けたことがない。なぜ載っているのに取り立てに来ないのかということもよく相談時に聞かれますが、たまたま請求の順番が回ってきていないか、再計算をしたら過払いが発生しており、富士クレジットが借主に請求することによって逆に過払い金を請求されやぶ蛇になってしまうことをおそれているからです。
しかし、いずれにしましても、こちらからアクションを起こさない限り信用情報は改善されません。
過払いが出る事案あっても同様です(信用情報に登録されるのはあくまで約定金利で計算されたものだからです。)
民事の債権(貸金・賃料・損害賠償等)は「時効援用」しない限り、時効にはなりません。ほとんど返済をしていないにも関わらず、請求が来ていないのであれば、請求が来る前に「時効援用」を行うことをお勧めいたします。
富士クレジットは取り立ては厳しい会社ですが、消滅時効が認められるケースではあっさり信用情報の登録も変更してくれる会社です。
また、過払い金が発生している場合、当事務所が代理人となって過払金請求を行い、返還額について話がまとまり和解する際には信用情報上は完済扱いになるよう富士クレジットに働きかけを行います。
ご自身の信用情報に、「富士クレジット株式会社」が載っている場合には、当事務所までお気軽にご相談ください。
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